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2008年10月14日

465

書こうかどうか最後まで迷っていたことがある。

それは注射のこと。

『465』回。

毎日、毎日、来る日も来る日も、
一日も欠かさず、
弱音もはかずに、
朝と晩に、一日2回の自己注射をしてきたchi-ko。

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Yくんを授かってから、毎日朝晩の一日2回の注射。

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ぐっと唇をかみしめてこらえて泣きごと一つ言わなかった。
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両足や両腕、お腹に注射のしこりが出来るので、場所を変える。
その数、全部で465回。

服用した薬は、全部で1646個。

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今までずっと僕の前では涙をみせなかったchi-ko。

そんな、強いchi-koが臨月にはいって、
あまりの痛みに号泣した。



正直、僕は泣いて欲しかった。
思いっきり泣いて欲しかった。
もう少しだからがんばろうとは言えなかった。

『えらい、えらい、痛かったね』を繰り返し、
泣いていいのだと、その痛みをわかりたくて抱きしめた。


10月14日の今日、その注射が終わった。



この注射針を、最初は生まれてくる息子に、
不良になったり、母親を泣かせるようなことをした時に、
知らしめようと捨てずにとって置こうと考えた。


もし、息子や22が注射をして、『痛い』と言ったら、
『お前のお母さんが味わった痛みにくらべれば…これくらい』
と説教をするつもりだった。


果たして、それでいいのだろうか。
それが、親なのだろうか。

それが、人として本当に意味のある言葉なのだろうか。

転んだり、傷ついたりしたときに、
その痛みをわかろうとしないで、
比べる事に果たして何の意味があるのうだろうか。

僕は、chi-koが味わったこの痛みを知ることができない。
きっと毎日、毎日、針の山を登っていくような痛みだったのだろう。

この痛みや苦しみをわかろうとするところに、
本当の言葉がみつかる気がした。

だから、息子や娘の22が痛い思いをしたり、
辛い思いをしたら、こう言ってあげたい。
『それは本当に痛かったね。それは本当に辛かったね。えらい、えらい』と。

明日の10月15日の8:45に帝王切開で、息子が産まれてくる。
chi-koがこうしたことを乗り越えて、産んでくれる。
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もし、2人目が授かって注射が必要だったら…と聞くと、
chi-koは笑顔で『もちろん毎日やるよ』と答えてくれた。


親の姿を教えてもらった。
そして、親のありがたさが身にしみた。


今日、明日生まれてきてくれる息子に、
chi-koと2人で手紙を書いた。
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『産まれて来てくれてありがとう』と。



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どんなに辛く悲しいときも、
この寝顔に僕もchi-koも癒されてきた。

そしてすべてが穏やかに、
そして静かに流れていった。


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秋なのに何故かサマーカットにされたお姉ちゃん。
準備万端。

オータムカットで、産まれてくる弟に、
気を使ってみたようだ。


えらい、えらい、にこちゃんえらい♪
















ニックネーム yo4 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする